射出成形機のエラー信号を自動で送信&ログデータ取得
[自動車用プラスチック製品成形加工業様]
2019.03.01 工場関係工場アンドンなどソネット君導入事例お役立ち情報
今回、射出成形機で車両の樹脂内外装部品を製造している工場に無線アンドンシステムソネット君を導入していただきました。
射出成形機のエラー信号を自動で送信&ログデータ取得
今回の無線アンドンソネット君の使用方法は、
「 射出成形機のエラーが起きたら、自動でお知らせ。携帯型受信機と片面受信表示機に番号を表示。さらにログデータも取得」
というもの。
射出成形機のエラーが起きると機械にとりつけたパトライトⓇが回転します。
その時に担当者のところに無線で信号を送り、『どこでエラーが起きているか手元で確認したい』という要望に応えました。
使用した送信機は、「スリム型送信機2色表示、外部接点仕様」
2つの異なる信号を、1.5秒未満の短押しと1.5秒以上の長押しで分けて発信することができるタイプです。基本的な仕組みは以下の通り。
作業者が送信機を押すと、片面受信表示機に「赤色の番号表示」と「音」でお知らせ。
携帯型受信機には「赤色の番号表示」と「バイブレーション」でお知らせします。
機械のエラーが起きたら、片面受信表示機には右から「緑色の番号」と「音」でお知らせ。
携帯型受信機には「赤色の『C+番号表示』」と「バイブレーション」でお知らせします。
これで、作業者が困った時に気軽に担当者を呼ぶことができますし、機械のエラー時に自動で担当者の手元の携帯型受信機にお知らせできるようになりました。
接続方法:リレー回路を用いて外部接点送信機を接続
射出成形機には、すでにパトライトⓇが接続されています(画像水色の丸)。
その横に無線アンドンシステムの送信機を取り付けます(画像オレンジの丸)。
このパトライトⓇも、外部接点送信機も無電圧接点なので、原理は同じ。
機械の24V出力に『omronのリレー』を接続し外部接点送信機を取り付けます。
画面の黒と白のFケーブルの先に外部接点がついています。エラーがおきると24V 出力から電流が流れ、無線アンドンシステム外部接点送信機の接点がONになります。
パソコンからの呼び出し
変圧器やデジタル入出力 USB I/Oユニットを組み合わせ、パソコンからも呼び出しができるようにしました。
パソコンからは、ある一定の時間が経過したときや、任意のタイミングで呼び出しをかけます。
片面受信表示機の受信状況のログデータを取得
片面受信表示機LAN仕様をパソコンにつなげログデータを取得しています。
データ内容は「赤の番号を表示した」「赤の番号を消去した」「緑の番号を表示した」「緑の番号を消去した」この4つ。
パソコン側の時間と組み合わせ、いつどこで問題が起きているのか、どの程度問題が起きているのかなどを分析することができます。
分析はまだまだこれからになりますが、担当者の無駄な巡回が削減できたこと、作業者が簡単に担当者を呼べ、問題解決のスピードアップが図れたことなどの面で、大変満足しているとの評価をいただきました。
※「パトライト」は株式会社パトライトの登録商標です。