どこで、どの用途で呼ばれているか一目でわかる
【機器部品加工製造業】
2020.04.06 工場関係工場アンドンなど導入事例お役立ち情報関東
今回、「a接点受信機」を興味深い使い方で導入いただきました。
詳しく言えないので、大筋は本当ですが、詳細は完全な創作になっています。
「a接点出力受信機」とパネルで見える化
無線アンドンシステムは送信機を押すと、受信機に番号を表示させるシステムです。
今回はパネルと「a接点出力受信機」を用いてどこで呼ばれているかを番号ではなく文字で表現しました。
まず「無線アンドン見える化ボード(仮称)」の完成形がこちらです。
仕組みの詳細は、【新製品】a接点出力受信機のご紹介。呼んでいる場所がすぐにわかる!のリンク先で確認していただきたいと思います。
活用例をもう少し詳しく説明します。
約420m×180mの構内でどこで呼ばれたかすぐに知りたい
構内は画像のような形です(本物とは変えてあります)。
赤●のところに送信機を置いて、★のところに中継機を設置しました。
緑のラインをフォークリフト5台が動き、呼ばれたら要件を片付けます。
フォークマンは携帯受信機を持っています。番号と「無線アンドン見える化ボード(仮称)」で確認し作業者のところに向かいます。
かなり広い構内で、しかも、建屋をまたぎます。広い構内すべてに電波を送るので、中継機を16台使用しました。中継機は柱の高い位置に設置し電波の通りを良くします。
オレンジのところに例の「無線アンドン見える化ボード(仮称)」を置きます。
運用方法は上の図のような感じです。すべてフォークマンへ伝えるオペレーションで、できる限りフォークリフトから降りないことが理想です。
無線アンドン見える化ボード
送信機を押すと、緑の回転灯が点灯します。
どこでどんな要件で呼ばれたか一目でわかります。携帯受信機のファンクションボタンか、送信機を長押しし、消去信号を送ると回転灯が消えます。
そんなに頻繁に呼ばれることはないらしく、フォークリフトによってだいたいの担当エリアも決まっているとのこと。
はじめ、パソコンにつないでソフト開発も検討に上がりましたが、こちらの方が、簡単に用途を変更できるし比べて安価だったため採用になりました。場合によっては同じボードを別のところにも設置するかもしれません。
今回、通常より広かったため、3回ほど電波テストを行いました。機械が動いている時とそうでないときでの電波の状況を見るためです。また、電源を取る場所がある程度決まっていたため、図面上の理想どおりにはいかないこともありました。工場の方と協力して最適の場所に中継機を取り付けることができたと思っています。
構内には無線LANやビーコンなどの電波も飛んでいましたが、無線アンドンは426MHz帯の電波なので電波干渉はなく、逆に影響を与える心配もありません。