分離症でした。腰が痛くなってぎっくり腰もしくはヘルニアだと思った私がやったこと。
今回、腰を痛めた衝撃が衝動となり、なかなか長い文章を書きました。ぜひ読んでいただきたいです。
どうも阿蘇品です。
腰の話なので興味ない方は、そっ閉じしてください。
見てもらいたい人
- 工場関係の人
- 医療関係の人
- 飲食関係の人
- お子さんいる人
腰が痛い人に行ってほしいこと
- 腰が痛いなら我慢せずに病院行ってほしい
- 部活をしているお子さんが、腰を我慢していないかチェックしてほしい
知ってほしいこと
- 自己判断はやめよう
- 分離症っていうのがある
- 注射は効く
- 案外安い
41歳の私が腰を痛めた時にやってしまったこと
6月28日 夕方
6歳の息子とボールで遊んでいたとき、急なストップアンドゴーを繰り返したせいでしょうか、腰に激痛が走りそのまま立てなくなってしまいました。
これは、「ぎっくり腰」もしくは「ヘルニアの再発」だと直感しました。
その時行ったことは
-
- 安静
- 検索
- システマ
- 呼吸法
- マッケンジー体操
です。
まず、痛がる私をみて狼狽する子供たちを制し、横になりました。安静です。
横になると少し落ち着きました。これはヘルニアで入院した25歳のときと同じでした。
思えば、ヘルニア入院以降ちょこちょこ「腰が痛い」というときがありました。その都度「まずは安静・時薬」と言い聞かせていました。なぜなら入院しても特に治療はなかったからです。薬と安静、時薬だったように記憶しています。
さて、腰は痛いが次の日は会社です。どうにかこうにか治さねば。
落ち着いてきたものの少し動くと激痛が。その時に思い返したのが「システマ」でした。詳しくはgoogle先生にお任せしますが、ロシアの格闘技で痛みを呼吸法で受け入れるというものです。しかしこれも漫画で手に入れた知識です。自己流で痛みが引くわけはありません。
効いていると勘違いした私は「マッケンジー体操」を始めました。
「マッケンジー体操」とはgoogle先生にお任せしますが、「痛いときに安静にせず腰を反らすとよくなる」というものです。本当はその理解は思いっきり間違っていて半分以下の知識でした。
その後、どうにかこうにか立ち上がり、トイレに行けました。たまたま痛くない姿勢だったのでしょう。調子に乗って歯磨き・着替えを行おうとしたのですが、途中で激痛に襲われ再度立てなくなりました。トイレに行っておいてよかったです。
同じく安静~マッケンジー体操を行いますが、さっきより明らかに痛く、急な激痛が何度も襲ってきます。腰を反らせると激痛が…。横になると激痛が…。
激痛とは、背中にピキッという閃光が走り、グググと押し上げる痛みがずっと続き、どうすればこの痛みから逃れることができるのかと「痛い痛い」と叫びながら倒れることしかできない痛みです。思い返すと「グググ」のときは息もできない状態でした。
ある姿勢になれば痛みがないとわかるのですが、その姿勢が毎度変わるのでどの姿勢になればよいかよくわかりません。いつあの痛みがくるかそれが恐怖でした。
眠れない夜を一夜越え(寝たり起きたり)、会社を休みました。
「あと一日安静にして治らなかったら病院に行こう」
なんとなく、コロナの影響もあり病院に行くのをためらっていました。
6月29日
トイレに行くのも一苦労、トイレから出るのも一苦労。これは病院しかありません。
病院に行こう
6月30日 朝
妻の運転で近くの整形外科へ
病院に行くと決めた6月29日の夜、鍼灸院、整体、整形外科、総合病院のどこに行くか迷いました。当初、病院一択だったのですが、
佐藤尚之さんの
(さとなおさん:エッセイスト)
激烈な腰痛がたった半日で治った話
https://note.com/satonao310/n/ne2be5862aea2
を読んで、鍼灸院も候補に入ってきました。
※この記事は単純に面白いので、ぜひ読んでほしいです。
さとなおさんの影響を受けて、「この痛みは筋肉かもしれない。筋膜癒着ポイント(トリガーポイント)を針で破壊して筋膜のつっぱりを取る方が良いんじゃないの?」と本気で考えていました。
入手した情報をテーブルに出して検討した結果
- 整形外科に行く(レントゲンのあるところ)
- だめだったら総合病院にいく(内臓系が原因かもしれないので)
- 鍼灸院(トリガー鍼灸院)にいく
という順番で行くことに決めました。
鍼灸院や整体は、『レントゲンやMRIでは異常なしと言われる身体の痛みに対して処置を行う』という位置づけのところが多く、「先に鍼灸院・整体に行って、実は骨に異常があったとなると困るな」と考えて、最後に回しました。
念のため予約開始の朝8時半に電話を入れ、訪問(電話予約NGでした)。いつも混んでいるイメージがあったのですが、コロナの影響か思ったより混んでいません。
下手にすわって立てなくなると困るので、立って順番が来るのを待ちます。
分離症だった
診察の順番が来て『診察室2』に入ります。
問診表を見ながら先生からの質問があり、レントゲンを撮ることになりました。
「2枚では足りないので4枚撮ることになるが良いですか」2度確認されました。
了承する以外に道はありません。
レントゲン室に移動します。寝ながら姿勢を変えて撮るタイプのレントゲンで、姿勢を変えるたびとても痛い。むしろ痛いという思いが筋肉を硬直させ、さらに痛みを誘発しています。
次は『診察室1』に呼ばれます。誰もいない部屋に先ほど撮ったレントゲンが用意されています。診察室2から先ほどの先生の声が聞こえてきます。
自分の腰のレントゲンを「曲がってるなー」と眺めていると、同じ先生が出てきました。一人の先生が2つの診察室を使っている理由は、診察の間を短くする工夫なんだなと感じました。
先生がレントゲンを見てすぐ、「分離症だ。分離症あるね」と。「ほら、左側のここ、腰椎の後方部分が離れているでしょ」って、離れているのがレントゲン上ではっきりわかる。怖い。分離している部分が神経を圧迫して痛みがでているとのこと。
詳しくはgoogle先生にお願いするとして、分離症(腰椎分離症)とは中高生の成長期に激しいスポーツをしていると起こる疲労骨折らしいです。
ちなみに、ざっくりですが
- ぎっくり腰:筋肉
- ヘルニア:骨・神経
です。詳しくはgoogle先生にお任せです。
原因となる箇所が違うので、「腰が痛い」をひとくくりにしてしまうと危険です。
内臓が悪いパターンもあります。
ブロック注射
ここでの学びは「お子さんに注意して」です。分離症はわかったときに固定をして部活や体育などの運動を休めば治るようです。そのままにしておくと私みたいに筋肉が落ちた中年期に腰痛(激痛)として表れてしまいます。
ベッドに横になり、痛い場所を触診され、その触診が激痛で…。見たこともない長い針を携えた、象用のような注射を腰に刺されました。世にいうブロック注射です。これが痛かったり痛く無かったり。
そしてコルセットをもらいました。コルセットは筋肉を弱めるので付けないという説がありますが、今回は固定が必要ですので必須です。
痛み止めと、筋肉の緊張を弱める薬、胃薬、シップを処方していただきました。
痛いと他の筋肉が緊張し、より痛いという流れの逆ですね。理にかなっています。
病院をでてみると雨がぱらついていますが、心は晴れやかです。
原因がわかり、痛み止めの注射が効いてくると元気になってきました。痛いことは痛いのですが、「分離症来たな」って感じで心構えが違います。
病院行く前は、食欲がないともうだめだと陰鬱としていた私ですが「お昼はセブンのカップラーメンを食べよう」と前向きになりました。本当に感謝しかありません。
安静→筋肉・ストレッチ
さて、再発防止に何をするか。今は無理をせず安静です。痛みがなくなってきたら
- ハムストリングのストレッチ
- 腹筋
をやっていきます。分離症は体のかたい人がよくなるらしく、ハムストリングのストレッチが推奨されています。私は例にもれず昔から体が超かたく、前屈しても全く手がつきません。ひざ下ぐらいです。また、筋トレは調べる限りどのサイトでも「やったほうがいい」と書いてあります。やらない理由がありません。
ちょうど、筋トレと有酸素運動をやり始めたところでしたので、ストレッチと腰回りの筋肉を意識的に付けていきたいと思います。
さいごに
とにかく違和感あったら病院に行こう!というのが今回伝えたいことです。
我慢すると余計悪くなります。病院を我慢する人にとっては耳にタコができるぐらい言われてきたことだと思います。それでもいいたい。病院に行こう!と。あとお子さんも病院に連れていこうと。
感染が心配な方、今回お世話になった整形外科では、入口で体温を測り消毒をして受付をします。また、おのおのがソーシャルディスタンスを取って静かでした。コロナの対策はばっちりされています。
費用が心配な方、レントゲンを4枚も撮り、コルセットもいただき、ブロック注射もした。これは万円かかるだろうと思っていましたが、3,000円ちょっとでした。
痛み止め、胃薬、筋肉を和らげる薬、効くシップを処方されました。これは5,000円かかるだろうと思いましたが1,000円弱でした。私が思っているより病院は安かったのです。
昔ヘルニアで入院したときはとても高かった。一週間で6万円ぐらい払った記憶があります。
つまり入院するまで我慢しちゃだめですよ!ということです。
痛くて痛くて動けなかったのにいま動ける(2020年7月2日)。奇跡のようです。
おおげさかもしれませんが、病院の先生、フォローしてくれた会社のみんな、支えてくれた家族に感謝です。
※2020年7月6日
一週間経過し、ずいぶんよくなりました。まだ通常業務で、夕方ごろに筋肉が張ってきますが患部の痛みは引きました。
感謝の心と、この痛みを忘れることなく身体のケア、ストレッチと筋トレを必ず行っていきます。
書いとかないとすぐに忘れてしまうので。
追記
今回、製品のことにまるでふれていませんので、すこし紹介します。
工場や病院、倉庫の各所に「ソネット君の送信機(ヘルプコール)」を設置してはいかがでしょうか?
もし腰が痛くなって立てなくなった時に、送信機を押すだけで助けを呼ぶことができます。
すでに「何か」があったときのためにHELPコールとして使用しているところもあります。
介護施設のトイレや廊下に設置した例もあります。
無線なので大掛かりな配線工事を行うことなく設置ができます。
お気軽にお問い合わせください。