通電検知モジュールを使って機械異常を検知。エラーを自動送信
今回、ユーアールディ社の「クランプ式通電検知モジュール(CTT-16-CS10)」を使って機械に一定以上の負荷がかかったときに、外部接点送信機から自動でお知らせする仕組みを作ってみます。
ある一定以上の電流が流れたときに、接点をONにすることができます。
無線アンドンシステムの外部接点送信機を接続し、接点がONになったときに番号を発信します。
機器探し
まずは、工作機械の代わりになる機器をさがしました。
100Vの電源で、身近なものでスイッチを入れると電流が流れるもの…。
しかもアンペア数が高そうなものといえば、ドライヤーしかありません!
「cold」で約0.5A、「set(hot)」で約5Aの電流が流れます。
「cold」から「set」に切り替える過程を、機械に負荷がかかった状態として試してみます。
このクランプ式通電検知モジュール(CTT-16-CS10)は、1A~10Aまでの電流を検知できます。
接続
接続するときに、適当な延長コードを作り電源コードを2つに割きます。
その片方に通電検知モジュールをクランプさせます。
上のような回路になります。
送信機はネジ2本で簡単に取付できます。
動作テスト
①coldでドライヤーのスイッチを入れます。
約0.5Aの電流が流れます。この時、送信機は無反応です。
②set(hot)に切り替えます。
約5Aの電流が流れます。1A以上で感知する設定にしていますので、送信機がになり、受信機に番号が表示されます。
ちなみに、送信機と受信機の距離は、見通しで約100mです。
無線の中継機で簡単に距離は伸ばせます。
5枠の受信機だけでなく、携帯用の「携帯受信表示機」やフォークリフト用の「10テーブル受信機」で受信できます。
機器の負荷異常を検知できれば、定期的に見て回る必要がありません。
他の仕事に集中できるので効率的です。
他のセンサーや、パトライトⓇの接点と接続したり、使い方はいろいろです。
さいごに
接続で、まず目についたのは「扇風機」です。
しかし通電検知モジュールを接続したところアンペア数が足りずにうまくいきません。
扇風機は「ソフト」で0.3A、「強」で0.7Aほどしか流れてなかったのです。
2重で巻くことで検知しましたが、わかりにくいのでドライヤーにしました。
アンペア数が足りないときは重ねて巻けばOKです。
実際の現場でそのまま使えないかもしれませんが、接続のヒントになればうれしいです。
※「パトライト」は株式会社パトライトの登録商標です。